予備試験

予備試験 No,(2) ~使用教材~

今回は、
予備試験に合格するまでに使用した教材についてまとめます。

予備試験・司法試験に合格するまで基本書は読まず、また判例百選もほぼ読んだことがないという勉強スタイルなので、
こんな方法でも合格するのかという感じで読んでください。


予備試験は平成28年4月に学習を開始してから令和元年11月に最終合格するまで3年7か月を要しました。

入門講座

入門講座として、アガルートの
『予備試験・法科大学院入試A』という講座を利用しました。

今でこそアガルートはテレビCMやYoutubeで
広告をたくさん打っていますが、
当時は黎明期で、資料請求も充実しておらず(もしかしたら資料自体無かったかもしれません)、周りのほぼ全員が伊藤塾の入門講座を利用していたこともあり、
一人だけアガルートのテキストを利用することは少々恥ずかしい気持ちさえありました。


入門講座にアガルートを選んだ理由としては、
伊藤塾の入門講座が100万円近く掛かるなかで、当時の僕の講座は半額の約50万円ほどで
受講することができた点、
入門講座全てを合計300時間で学習することができた(倍速で聴くと150時間である)点、
情報収集をしていく中で、
アガルートのテキストは評判が良さそうだと感じた点から、
なるべく楽をして合格したい僕は入門講座にアガルートを選ぶことにしました。


 実際にアガルートを利用してみて、
論証集は司法試験当日まで使用しましたし、
重要問題習得講座という典型論点の処理を学習する問題集も半分に裂けるまでやり込みましたので利用価値はとても高かったです。


 デメリットを敢えて挙げるとしたら、
講義の配信期間が1年間しかないため、
2年目以降は講義をみることができなかったことです。


まあ、1年で合格するつもりだったし
(無理だったけど)、
そもそも講義なんて退屈なものは
2年目以降見ない
ので別に問題なかったです。


実際の学習開始時の勉強法については、また別の記事でまとめます。

短答

短答の使用教材としては、
Wセミナーの『体系別短答式過去問集』のみです。

ほんとにたったこれだけです。


Wセミナーを選んだ理由は、
値段が安くて解説が短いからです。
長い解説なんて読む気しないじゃないですか。
3行くらいでいいんです。


もちろん、
肢別本も、判例六法も、択一六法も使ったことないです。
不真面目なので残念ながら見たことすらないです。


これだけでも、
H29年に予備試験を初受験してから司法試験に合格するまで計4回短答の試験を受験していますが、

参考記事;予備試験 No,(1) ~受験遍歴~
    ;司法試験 No,1 ~受験遍歴~


全部合格しているのでこれだけで十分です。
短答の勉強法もなかなか独特な気がするので、


というか個人的に



「最強の勉強法なのになんでみんなやらないんだろう。」


とすら思っているので、


短答の勉強法の記事でまとめておきます。


あとは、直前期に辰巳の「総択」という模試を受験して、初見の問題を時間内に解く訓練をして完了です。

論文

1回目の受験時

予備試験の初回受験のときは
上述のアガルートの『重要問題習得講座』と、
実務科目の対策として
アガルートの『司法試験 法律基礎科目対策講座』を利用しました。

後者はくっっっっそ面白くなかった
(アガルート様怒らないでください)
ので、講義を1回見るかみないかで終わりました。


あと、『新問題研究 要件事実』も使いました。
これは必須です。まじでこれは必須です。


論証はアガルートの論証集を利用しました
(これは紛うことなき神です。)


過去問対策としては、
法学書院の
『司法試験予備試験 論文問題と解説』
を利用しましたが、再現答案が載っていないので個人的にはおススメしません。


再現答案が載っている過去問集を利用していたら、あと1年は早く合格できたと思っています。


初回受験の際の利用教材はこんな感じです。


2回目の受験時

次に、2回目の受験にあたっては、継続して
重要問題習得講座、論証集、法学書院の過去問集を使いつつ、
憲法がさっぱりわからなかったので、
伊藤たける先生の『憲法の流儀』という講座に課金しました。


三段階審査などについて詳しく解説されており、とても勉強になったのでおススメです。


そして玄唯真著『合格思考憲法』も読みました。

憲法に対する努力は買いたいところですね、


また、実務基礎についてはもう一度しっかりと勉強しようと思い、
伊藤たける先生の『実務基礎講座』を利用しました。
この講座も非常にわかりすく、
予備試験の勉強にあたって大変貢献してくれました。


さらに、神本として有名な『事例研究行政法』も購入しました。
ぶ厚かったので1回だけ斜め読みして飽きたので
それっきりの関係性です。そんなもんですよね。


2回目の受験で利用した教材はこんな感じです。

3回目の受験時

そして、3回目については、

辰巳法律研究所の
『予備試験A答案再現&ぶんせき本』を
法学書院の『司法試験予備試験 論文問題と解説』の代わりに過去問集として利用しました。


本書はA答案C答案の再現が複数通掲載されており、答案の相場観や書き方について学べたので
めちゃくちゃオススメです。

これを使っていれば絶対もう1年はやく合格していました。

それくらい再現答案の分析は重要です。

2回目までに使った教材の他には特に教材を広げていません。


3回目の受験で使った教材はこんな感じです。

口述

口述は上述の『新問題研究 要件事実』、
辰巳法律研究所の『法律実務基礎科目ハンドブック』(民事・刑事)
大島眞一著『新版完全講義民事実務の基礎 入門編』
を利用し、あとは口述の過去問をゼミを組んでいた方と練習しました。


以上が予備試験までに使用した教材です。


はじめに書いたように一切基本書を利用していない勉強スタイルです。

取り敢えず合格することが目標なので、基本書は合格後に読めば十分で、
最も合理的かつ楽な手段を取ることを目標にしたスタイルです。

まあ、合格すれば方法なんてなんでもいいんです。



次回以降は勉強法について書いていきます。


おしまい

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