今回は
短答の勉強法についてまとめようと思います。
短答については、学習の進んでいるロースクール最終学年の方でも中々突破することが難しいという現状があるので、少しでもこの記事が参考になればと思います。
使用教材については
予備試験 No,(2) ~使用教材~で記載の通り
Wセミナー『体系別短答式過去問集』です。
Wセミナーの過去問集を使用した理由は前回記載のとおり、安くて解説が短いからです。
短答の勉強について一般的には、
1周目にまず全部解いてみて、
2周目以降は間違った問題のみを解いていく。
そして、3,4周目で仕上げていく。
というような勉強法がよく言われると思います。
他にも、
肢別本で全ての肢を解けるようにする方法や、
択一六法や判例六法を使用して知識を補充していく方法ももよく聞きます。
しかし、
僕はこれらの方法は一切採用しませんでした。
なぜなら
2周目以降間違った問題のみを解いていく方法については、1周目で正解したからといって5周目くらいの時にも必ず正解できるとは限らないじゃないですか。
はじめは知識が少なかったから迷わずに解けたけれど、他の範囲の勉強を進めていくなかで知識が混沌としてきて、もう一度解く時に間違えることって全然あると思うんですよね。
なので、1回解けたからといって次から解かないという勉強法はリスキーだと考えました。
その日の体調次第で判断が鈍ることも普通にあります。
また、過去問だと消去法が使えてしまうので、肢別の方が良いと仰る方もいます。
確かに指摘はごもっともなのですが、本番では、
2択まで絞れたのに、そこからどっちが正解かわからん…!!
という状況が頻発するので、消去法でも正解を導くテクニックや勘を身につけることは個人的に全く悪いことではないですので、気にしなくて大丈夫です。
次に、肢別本については、勿論理想は全ての肢を解けることがベストだと思います。
しかし、現実的には難しいですし、一肢一肢解いていたら時間がいくらあっても足りないので、合格するという観点からはイマイチだなと考えました。
それよりも、過去問を何周もする方がよっぽど身につきます。
また、択一六法や判例六法についても、過去問集の解説に大切な部分は抜粋してあるのでわざわざ使う必要性がないと判断しました。
では、どのよな方法を採用したか。
至ってシンプルです。
シンプルですが、至高の領域です。
それは、
Wセミナーの『体系別短答式過去問集』をひたすら周せ
対象の限定×狂った程の反復継続
これに尽きます。
僕の記事は有料で販売して、読者に夢を見せるだけ見せて、結局大したことが書いていないような情報商材ではないので、ここには夢も魔法も書かれてはいません。
しかし予備試験・司法試験合わせ4回連続で短答に合格しているので、短答を突破するための勉強法としては確立したものといえます。
短答を苦手とされている方は、
1日で短答の問題を700問解いたことがありますか?
僕は予備短答の直前期、一番エンジンを掛けているときはこれくらい解いていました。
1科目100問×7科目です。
Wセミナーの『体系別短答式過去問集』は
平成18年以降の司法試験短答式問題及び、平成23年以降の予備試験短答式問題が全問体系式に掲載されているところ、
だいたいの科目が200問~300問前後、民法でも約500問くらいなので1科目1日100問やると、3,4日で一周することができます。
死ぬほどきついです。
でも、やりました。
徹底的にやりました。
予備試験の学習を開始してから司法試験に合格するまでおそらく全科目100周以上しています。
このくらいやり込むと、
見た瞬間に答えがわかります。
解説も読まないか、気になった部分だけさらっと読めば十分になります。
だから、解説なんて短くて十分です。
解説には大切な判旨なり規範だけが抜粋されていれば足ります。
そして判旨なりを読むことは百選を読むこととさして変わらないため、百選すらも不要になります。
そうはいっても、1日100問なんてできないという人が大半だと思います。
僕自身直前期のMaxにエンジンを掛けているときでも、この勉強をすると普通に最後らへんは頭がクラクラしました。
なので、直前期以外は20~30問×7科目を毎日やっていました。
これでも時間が掛かりそうと思うかもしれませんが、どうせ何周もやるので解説もさらっと読めば意外と時間は掛かりません。
いつかわかるようになると思ってさらっと周せば3時間も掛からないです。
何周も周すと瞬殺できる問題も増加していくのでどんどん掛かる時間も短くなっていきます。
こうして過去問をやり込むと、本番では過去問の焼き回しや、少し角度を変えたり抜粋する箇所を変えたりしているにすぎない問題も多いので、安定して点数が取れるようになります。
なお、あくまで合格すればいいという考えなので、上位で合格することは目的としていません。
上位で合格するためには肢を完璧にしたり、
判例六法や択一六法で周辺知識までさらって
仕上げたりすることが必要かもしれませんが、
時間は有限ですし、予備試験に至っては短答の点数は論文に引き継がれることもないため、
対象を限定し、
反復継続を異常なほどやり、
確実に中盤で合格する。
これが最もコスパがいいです。
予備短答に合格するだけでも一目置かれますし、短答合格者を対象とした催し物にも招待していただけるなどのメリットも多分にありますので僕の勉強法を少しでも役立てて是非突破してください。
おしまい